桃源の庭 枯山水

枯山水「桃源の庭」で静寂を感じる

桃源の庭は金剛寺17世である桃源和尚が作庭した枯池式枯山水です。正確な開庭年は残念ですがお寺の記録に残っていないため不明です。
この枯山水は金剛寺の西面に位置し、庭の左手奥には鯉が滝を登ると龍になるという故事を表現した龍門瀑があり、手前には亀を模した亀石とその向かいには鶴を模した鶴石がございます。右手前には大中小の3つの石を並べた三尊石もございます。庭に置かれた石には様々な色合い、表情があり見るものを惹きつけます。特に雨の日には石が濡れることによってその個性がより引き立ちます。桃源の庭でひととき石を眺め、心の静けさを味わいませんか。
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
南足柄金剛寺 - 枯山水「桃源の庭」
春になるとアイリスが可憐な花を咲かせます。梅雨には緑にむした苔と紫陽花が庭を彩り、秋にはモミジやケヤキが紅葉を迎えます。
季節の植物:紫陽花、シャガ、シラン、ハラン、アイリス、筆苔、杉苔、モミジ、欅(ケヤキ)など
桃源武陵

桃源和尚

金剛寺第17世。
本名:佐々木武陵(ささきたけし)
道号(僧侶の位がある程度上がった際に師から授けられる称号):桃源(とうげん)
諱(出家した僧侶としての名前):武陵(ぶりょう)
明治43年生まれ。昭和16年から61年までの45年間、金剛寺の住職を務める。
学校の教師でもあった。科目は国語と歴史。石をこよなく愛し、金剛寺の枯山水を作庭。
その他にも牡丹園、鐘楼、諸塔碑など金剛寺の境内、建物を整備する。
晩年は書道教室を開き、子供から大人まで、幅広い層に書を教える。
臨済黄檗連合の布教師としても活躍し、各地を法話して巡る。
その功績が評価され本山である円覚寺より「再住(さいじゅう)」という僧侶として高い位を頂く。
平成5年6月28日遷化。82歳。

ページトップ